すべらないだけの喋り方
こんにちは。
フジテレビ系列の「人志松本のすべらない話」。
不定期ですが10年近く行われている大好きな番組です。
ご存知の方も多いと思いますが、番組内容はサイコロを振って名前が出た人は、自分の鉄板トークをするというだけのトーク番組。
芸人さんをかっこいいと思える数少ない番組です。
「すべらない話」なので当然すべってはいけません。この番組のすごいところは、他の番組ではすべる話でも、結局笑ってしまうところです。この番組には独特な空気があります。
ですが、最近気づいたことがあります。
過去の放送回を見直すと、「すべってはないけど…。なんかずるいなあ」と思う喋り方があります。
それは先にオチを言うという喋り方です。
話の最後に思いもよらないどんでん返しで人を笑わせるのが普通の話の構成です。矢野兵動の兵動さんなどは毎回予想もつかない話で笑わせてくれます。
また、宮川大輔さんのような話しているうちに変なところに着地して、聞いている人がツッコミに回るという構成もあります。
ですが、先にオチを言って、保険をかけながら(私はと思っています)話している人がいます。
「これは僕が三回殺したろかと思った話なんですけど、」「思わず『ブルースウィルスか!』ってツッこんだ話なんですけど、、」
こういう風に最初に強い言葉を持ってくれば、聞いている人はどうしてこういう感情になったのだろう?という目線になります。予想のつかないオチを持ってくるというそれまでのルールから逃げているように感じます。
オチを先に言っているため、わかりやすくて話としては成立しているので、その場ではウケますが私はなんかズルい感じがします。
それが話芸だと言われたらそれまでですが、話を組み替えるだけなら誰でもできます。それよりも、まだテレビには出れていない実力派の芸人さんの話を聞きたいです。 私の勝手な願望です。
話芸の祭典と名打っていますが、テクニックだけではおもしろくありません。むしろ鼻につくこともあります。
もちろん、私が見た回だけが、そういう喋り方だったかもしれません。
今後も、木村祐一さんを注目していきたいです。