フォイ JUST DO IT!

フォイの雑記。

文系が理系にジョブチェンジして感じたこと

こんばんは。

 

今日は残業が終わってから眠気まなこで書いてます。三日坊主にもならないのは嫌なので。

 

タイトル通り私は文系の四大を卒業して、MR(製薬企業の営業)という一般的に理系の仕事につきました。お医者さんに薬の説明をするので理系の方が得意分野でしょう。同期で文系出身は10パーセント程度です。

 

先日弊社のインターンにおいて、私は先輩社員として参加しました。学生からの疑問に社員が答えるという内容でしたが、私に集中したのは「文系出身とお聞きしました。大変でしたか?」「どうして文系なのにこの仕事を選んだのですか?」等、不思議そうに、まるでノックアップストリームで空島に到達した麦わら海賊団を見るような、質問が続きました。

 

就活当時、理系の仕事でもなんとかなるでしょ!くらいに考えていたので

初めて『そんな珍しいんだなぁ。』

と確認しました。

 

私は「確かにはじめは大変ですが、ゆとりを持った研修プログラムを通して、じっくり努力すればついていけないことはないです。他にも・・」等など、人事の目を気にしながら頼れる先輩社員を演じて回答しておきましたが、僕個人はこう思っています。

 

EBMという言葉を聞いたことがありますか?エビデンス・ベースド・メディスン。要するににエビデンス(証拠)に基づいた薬物療法で、現代の普通の医者はEBMで治療方針を決めます。日本の医者が黒魔術に頼らないのはエビデンスがないからです。

 

薬のエビデンスとは、例えば〇〇病の患者10人にこの薬を投与したところ、5人は自覚症状がなくなりました。残り5人には効果ありませんでした。副作用が3人でました。みたいなものですね。ざっくりですが。

 

ですので、僕らはエビデンスを提示しながらお医者さんに営業を仕掛けるわけですが、そのエビデンスに文句をつけられることが多々あります。

その文句言葉第一位が「古い!」

患者さんの食生活や薬物治療は日々変わっている。一昔前の患者データでは参考にならないと言われてしまいます。5年前ではもう古いのです。

 

逆に、大学の頃の哲学の授業を思い出して見ると、何千年前の遠い国の哲学者の言葉を「エビデンス」として授業が進められておりました。ソクラテスが言ったから、プラトンが言ったから。金科玉条の如く信用している私は、もしそのエビデンスが間違っていたら誰に抗議すればよいのでしょうか?

当時の僕は全く疑問を持ちませんでしたが、今なら客観的に見れます。ちょっと変かなと。

 

その気づきが、この業界に入ってよかったことです。

もし、こんな回答をしたら、インターン生はぽかーんだっただろうので、ここに書いてよかってです。

おしまい。