大学4年間で一コマだけ覚えている講義がある
こんばんは。
僕は4年制の文系大学に通っていたのですが、サークルとバイトに明け暮れ、堕落した生活を送っていました。勿論講義は真面目に受けず、睡眠学習。どう効率的に単位を取るか、カモ授業は何か、そんなことばかり考えていました。
一年生のとき教授が言っていましたが、
「年間の授業料をコマ数で割ると大体授業一回5000円」だそうですので、贅沢しながら時給900円のバイトに励むという倒錯した行動をしていたのだと猛省する思いですね。
ただ覚えている授業もありまして、それについて書こうと思います。
帰ってきたウルトラマンの映像
それは映像倫理学という授業の一コマで、実際に放送されたメディア番組を用いて、倫理的な概念を学ぶというのが、主旨でした。
その中の一コマで「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣使いの少年」という話を用いて善悪二元論を説明している授業を今でも覚えています。
善悪二元論(ぜんあくにげんろん)とは、世の中の事象を善と悪の二つに分類する事で世界を解釈する認識法
ウルトラマンの話を簡単にまとめますと、
1.冒頭部分で少年が悪い怪人に襲われる。見かねた良い怪人が魔力で悪い怪人を地底に閉じ込める。
2.良い怪人は地球の空気に蝕まれ、残り少ない余生を静かに全うしていた。身寄りのない少年はいい怪人に感謝し、一緒に暮らし始める。
3.少年はいじめられていた。いじめっ子は少年と一緒にいた良い怪人見つける。
4.良い怪人の存在に気づいた住民たちは、暴動と化し、良い怪人を追い詰め、銃殺する。
5.良い怪人の魔力で閉じ込められていた悪い怪人が巨大化して暴れる。
6.住民の行動に疑問を持つが、迷いながらもウルトラマンに変身、怪人を倒すが。胸糞悪いエンドとなる。
調べたらウルトラマンシリーズで変身を躊躇した唯一の会ということで有名な話らしいですね。
善悪二元論について
先生は、この話を使って善悪二元論の問題点を説いていました。
人間が善、怪人が悪という構造で考えがちだが、この話のように人間が悪い、だけど助けなければいけないという二元論では片付けられない問題が生じることもあると仰っておりました。
当時の僕は、よくこんなものを放送するなぁと開いた口が塞がらない思いでしたが、胸糞悪いストーリーは鮮明に覚えています。
まぁ、この授業がなければ善悪二元論について知ることがなかったかと言われればそうではない。セカオワもテーマにしてますしね。
ただ、1コマでも授業を覚えていてよかったなぁと思います。
何が言いたいかというと、大学生の人がいたら真面目に授業を受けようという話ですね。
おしまい。