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フォイの雑記。

岡田斗司夫流の思考流なんて身につけられない。

岡田斗司夫さんの「オタクの息子に悩んでいます」という本を読みました。

朝日新聞土曜別刷りdeの「悩みのるつぼ」という人生相談のコーナーでの岡田さんの回答を元に、その回答に至った思考ツールを紹介するという趣旨です。

まえがきには

本書は「人生相談本」ではありません。「問題に対する考え方」を教える本です。論理的思考力や、それを超える発想法を、できるだけわかりやすく、読者みんなが身につけて実践できるように構成しました。

 

このようにはっきり書いてあります。

この文の通り、私は思考法を身につけたいと考えてこの本を買いました。

が、「あれ?岡田斗司夫流の思考法はこの本では身につかないんじゃないのか?」と思いました。


誤解しないでいただきたいのは、この本に私はとても満足しています。問題への返し方が読み物としてすごくおもしろいです。批判ではありません。

私は勘違いをしていました。何を?

これから説明します。 

この本の中では岡田さんが問題解決の際に使った、「10個の思考ツール」を紹介しています。

私は「10個の思考ツール」は生活で役立つ「道具」であり、この本を読めばその「道具」を獲得できるように感じていました。

例えば何か問題が起こったとき

「このパターンの問題は思考ツール3の「潜業」を使おう。何?効果がない?じゃあ思考ツール6「ピラミッド」を使え!」というようにこれから使っていけると考えていました。

しかし実際はこんな風になりません。

なぜなら岡田さんは「ツール」があるから回答できたわけではなく、回答を考えてそのあとに「ツール」を考え出しているからです。

ここの原因と結果の関係を間違えていました。

要するに岡田さんもその便利な「思考ツール」を学問の神から授けられたわけではなく、問題に取り組んでいくうちに、「あれ?これ系統付けられるな。」みたいな感じで「ツール」と名付けただけなのです。そう感じました。

岡田さんは様々な経験をして、この悩みを解決してやりたいという気持ちから生まれた思考法です。そのプロセスをすっとばして、思考法など身につくはずがありません。

そもそもなんですが、自分の商売道具を他人に渡すようなことをするでしょうか。しませんよね。岡田さんしか手に入れられないから、書籍化されています。

 

と、ここまで考えて自分の悩みは自分で解決しないといけないなと思いました。それに気付けてこの本を読んでよかった。

以上です。

読んで下さり、ありがとうございました。

 

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)